ミックス犬
Mixed Breed

ミックス犬について

【ミックス犬とは？】

いわゆる“雑種犬”。両親犬とも雑種である完全な雑種犬とは別に、異なる純血種との交配により生まれた雑種犬を『ミックス犬』と区別して呼ぶ傾向があり、人気が高まっています。その呼び方もさまざまで、『ハイブリッド犬』、『デザイナーズドッグ』、『ハーフ犬』と呼ばれることもあります。

【Ｆ1とは？】

異なる純血種の両親犬から生まれる一代目のミックス犬には『Ｆ1』という区分を付けて呼ぶことがあります。これは植物界で用いられている分類に倣った俗称で、“一代目”であることを表す意図として用いられています。このＦ1ミックス犬のメリットはそれぞれの犬種が持つ劣勢遺伝子を排除しながら、優性遺伝子を受け継いだ子犬が生まれる確率が高くなる点。ここで言う劣性遺伝子とは体質、容姿、気質などさまざまな面における欠点や弱点のこと。これらを排除しつつ、両親犬の優性遺伝子である“イイトコ取り”をして生まれて来る確率が高いのが異なる純血種の両親犬から生まれるＦ1のミックス犬なのです。よく「雑種は純血種よりも丈夫」といった説を聞くことがありますが、これはあくまでもさまざまな犬種が入り混じった完全な雑種のケース。異なる純血種の両親犬から生まれたＦ1のミックス犬に関しては飛び抜けて丈夫といったことはなく、あくまでも「一方の純血種の弱点がカバー（排除）されている可能性が高い」くらいに捉えておいた方が良いでしょう。Ｆ1ミックス犬でよくある組み合わせは次の通りですが、いずれも公認された犬種名ではありません。

<F1ミックス犬のおもな例>

チワワ × ミニチュアダックスフント＝ チワックス
アメリカンコッカースパニエル × トイプードル＝ コッカプー
ゴールデンレトリバー × スタンダードプードル＝ ゴールデンドゥードル
ラブラドールレトリバー × スタンダードプードル＝ ラブラドゥードル
etc…

【F1Bとは？】

F1とは別に“Ｆ1ミックス犬とその一方の純血種によるペア”から生まれたミックス犬を『F1B』と呼ぶことがあります。F1Bの“B”とは“戻し交配”を意味する“backcross”の頭文字で、F1ミックス化したことにより薄れてしまった長所を取り戻すために純血種と交配（戻し交配）するケースがあります。このF1Bが多く見られる一例はゴールデンドゥードルと呼ばれるゴールデンレトリバーとスタンダードプードルを組み合わせたパターン。抜け毛が少ないスタンダードプードルに抜け毛が多いゴールデンレトリバーを掛け合わせることによってスタンダードプードルの長所である抜け毛の少なさが薄れてしまいますが、このF1ミックスに更に純血種のスタンダードプードルを交配させることによってスタンダードプードルの長所（抜け毛の少なさ）を取り戻すことが出来るのです。一般的にミックス犬はF1であることが推奨されていますが、F1Bに関してはデメリットが少ないためF1と同様に推奨される傾向があります。

【Ｆ2とは？】

異なる純血種の両親犬から生まれたＦ1のミックス犬に対し、“同じ組み合わせによるＦ1ミックス犬同士のペア”から生まれた二代目のミックス犬には『F2』という区分を付けて呼ぶことがあります。ただ、このF2のミックス犬は隔世遺伝によって劣勢遺伝子を再び蘇らせてしまう可能性があるので、同じミックス犬でもF1（もしくはF1B）であることを重視すべきです。

【Ｆ1・Ｆ2以外のミックス犬】

上記のながれから、同じF2同士（例：コッカプー × コッカプー）の組み合わせで生まれたミックス犬はＦ3ということになり、さらにＦ4、Ｆ5…と続くこともあります。中には純血種に近いレベルに固定化されつつある組み合わせもあるようですが、見た目だけではその個体がＦ1なのかＦ2やさらにはＦ3以降なのか恐らく判別出来ないでしょう。確かに公認されている現代の純血種もこういった改良を重ねて作られてきた経緯があるのですが、素人が安易に立ち入ってはならない領域と言えるでしょう。

【その他のミックス犬】

3種類以上の犬種が入り混じっているミックス犬は、一般的に『雑種』と呼ばれる部類に入ると考えて良いでしょう。Ｆ2のミックス犬は隔世遺伝により弱点を蘇らせてしまう可能性があるのは先程述べた通りですが、さまざまな犬種が何代にも渡って入り混じった完全な雑種犬は遥か昔に野犬や放し飼い状態だった飼い犬たちの遺伝子を受け継いできました。その過程においてそれぞれの劣勢遺伝子を受け継いだ個体は自然淘汰され、優性遺伝子を受け継いだ丈夫な体質が確立されて現在に至っています。こうした経緯こそが「雑種犬は丈夫」と言われる最大の理由です。

しかしながら、ミックス犬を含めた雑種犬が病気を発症し難いということではありません。その部分を左右するのはやはり個々の体質次第で、それ以上に毎日の食生活や生活習慣によっては私たち人間と同様でいわゆる“生活習慣病”を発症する可能性が高くなることを忘れてはいけません。

【当サイトで飼い主さんを募集するミックス犬について】

当サイトで飼い主さんを募集するミックス犬は原則としてＦ1のみとし、出生情報はこちらのページに掲載します。さまざまな犬種が入り混じった完全な雑種犬に関しては原則無償譲渡（別途諸費用発生の場合あり）とし、飼い主さん募集情報は成犬・格安犬のページに掲載します。

また、飼い主さん募集中のミックス犬はこちらのページ（子犬の出生情報・出産予定情報）に掲載されている情報のみとなります。ミックス犬はブリーダーが意図しないところで（自然交配にて）生まれるケースも多く、子犬が生まれてしばらく経ってからミックス犬であると判明するケースも珍しくありません。そのため、今後の出産予定を把握出来ないケースも多いことから、今後の出産予定などのお問い合わせを頂いてもご期待に沿った返答を出来かねる場合がほとんどですので何卒ご理解ください。

【おもな関連書籍】

子犬の出生情報・出産予定情報

現在、ミックス犬の出生情報（出産予定情報）はございません

飼い主さんの声

こんにちは。暖冬とはいえ、やはり冷え込みの激しい日は寒いですね。寒暖の激しい日は、歳を重ねたムッシュにはたいへんです。ムッシュは目も耳も鈍くなりました。不安からか家でクルクル回っていたり、私を探して妙に大きな声で鳴いたりすることがあります。几帳面だったトイレもだいぶフリーな状況で、リビングには何か所もトイレシートを敷いています。家族にもトイレの失敗怒らないでね…と伝えてあります。一時夜泣きをすることがありましたが、ムッシュの横に座ってゆっくりしてあげたり、お散歩に連れ出したりすることで落ち着きました。…お散歩好きは変わらず、少し暖かい日などは30分ほどお散歩します。走ったり、ジャンプしたりもするので、こちらとしては少々ハラハラすることもあります。散歩から帰ると、決まってリビングまで猛ダッシュします。ホントすごい猛ダッシュです。また、リビングのソファーを18cmほどの低いものに変えてあるので、ジャンプしてソファーに飛び乗ったりもしています。ご飯も変わらず食べているので、元気いっぱいです。視力も聴力も衰えてしまっているのに、軽快に動けるのは凄いですね。ムッシュのそんな姿は近所の方々にも褒められてます(^▽^)/。温暖化でこの後の夏の暑さが心配ですが、去年の夏に買い換えたエアコン大活用で　ムッシュの体調管理に気を付けて乗り切ろうと思います。ちょっとピントがあまいですがムッシュの近況写真を送ります。ではでは　ごきげんよう。