子犬を迎えた直後

子犬を迎えた直後、その環境変化に戸惑った子犬が食事を受け付けなくなる場合があります。

「環境が変わって緊張しているだけだからお腹が空けば食べるだろう…」と放っておくと、急激に体力が消耗してしまい、場合によっては最悪の事態も起こり得るかもしれません。

こんな時はまず何かを食べさせて体力を低下させないことを第一にお考えください。

お腹は空いているものの、ひとりになった不安感から食事を受け付けない場合は、フードを手に添えて口元に持っていってあげると時間はかかるものの比較的食べてくれます。(食事のしつけはあとからで充分です)

場合によっては、肉類の缶詰フードや茹でた鳥のささみ等を少量混ぜて食欲を増進させるなどの工夫も必要です。

それでも食事を受け付けない場合は、応急処置的な手段として栄養剤(ニュートリスタットなど)を与えて体力を低下させないようにしましょう

完全に新しい環境に慣れるまでは食べ残しもあるかもしれませんが、真夏の屋外でもない限りフードが腐ることはまずありませんので、2~3時間はそのまま置いておきましょう。(次に与える時は必ず新しいものを与えてください)

突然の食欲低下

子犬を迎えて数日が経つと新しい環境にも慣れて徐々に食欲が出てきます。

しかしながら、今までの食欲が嘘のようにある日突然食欲が低下することがよくあります。

もしその時、子犬が元気な状態で食事を少しだけ食べて残しているのであれば、単なる気まぐれですのでまず心配要りません。

子犬は生まれ育った場所(ブリーダー宅)では他の仲間(兄妹犬)たちと過ごしてきた場合がほとんどですので、競争心から奪い合い状態で食事を摂ります。

それが新しい環境では仲間たちと離れて1匹だけで過ごすようになったため、食事の際の競争心が低下してきます。

多くの飼い主さんはこの食欲の変化(低下)を不安に感じてしまうようですが、ほとんどはこのパターンに該当しているようです。

ただし、子犬が元気のない(具合が悪そうな)状態で、ひと口も食事を受け付けないということであれば、体調不良を疑った方が賢明です。