必ず用意しておくべきもの
ハウス(ケージ・サークル)
子犬には必ず最初(初日)からハウスを用意してあげましょう。
ブリーダーさんのお家から新しい飼い主さんのお家へ連れて来られた子は不安な気持ちでいっぱいなので、ゆっくり休める寝床が必要です。
また、ハウスを与えられることによって「自分は飼い主さんに守られている」という意識が自然と芽生えます。
飼い主さんに守られていると理解した子はその飼い主さんのことを主人(リーダー)として認識し始めますので、しつけの面でも大きなメリットがあるのです。
ハウスはおもにサークルタイプ(囲い型屋根なし)とケージタイプ(箱型屋根付き)の2種類に分けられます。
また、屋外飼育の大型犬なら犬舎タイプも便利です。
サークルタイプ |
ケージタイプ |
犬舎タイプ |
広過ぎるハウスは子犬が落ち着けませんので、寝床+トイレスペース程度の広さがあれば充分です。
チワワやヨーキーといった小型犬ならサークルタイプもしくはケージタイプを、小型犬でもジャンプ力がある犬種や中型犬、大型犬ならケージタイプを用意しましょう。
サークルタイプ、ケージタイプとも色々な種類のものがありますが、やはり床面が網スノコタイプのケージがおすすめですね。
ブリーダーさんやトリマーさんからも支持されているケージなので造りの丈夫さと使い勝手はバツグンです。
この他にもお部屋のインテリアにもマッチするタイプ、自由に遊ばせる時に便利なサークルなどいろいろあります。
【参考】ワンちゃん用ハウスのご紹介サイト
ドッグフード
最初は子犬が今まで(ブリーダーさんのお宅で)食べていたフードと同じものを用意してあげましょう。
同じものを入手できない場合でも、子犬用(幼犬用)でプレミアムフードと呼ばれる以下のような良質なフードが理想的です。(銘柄によっては子犬と成犬で共用出来る全年齢対応のフードもあります)
もし別のフードに変えたい場合は新しい生活に慣れてから(目安はお迎えから1週間程度)、今までのフードに新しいフードを少しずつ混ぜてその割合を増やしていきながら1週間程度かけて切替えていくと良いでしょう。
ナチュラルバランス |
ナチュラルハーベスト |
アーテミス |
アボ・ダーム |
ロイヤルカナン |
【参考】ドッグフードのご紹介サイト
なお、今すぐ必要なものではありませんが、獣医師の指示により与える(動物病院で販売されている)特別療法食もネット通販で入手することが出来ます。
ネット通販は重たいフードを動物病院からお家まで持ち帰る必要がなく、何より通常よりも大幅に割安な価格で入手出来るという点が大きなメリットです。
【参考】ペット用特別療法食のご紹介サイト
食器・給水器
ガツガツと勢いよく食べるワンちゃんの食器は、重量感のある素材のものを選ぶと良いでしょう。(加えて底に滑り止めが付いていれば安定感がより増します)
まだフードを食べるのが上手ではない子犬には、フードが常に手前にくるよう傾斜を付けてある食器も便利ですね。
ワンちゃんのサイズや体型によっては食器を床に直接置いた状態で与えると首に負担がかかりますので、食器を台に載せられるテーブルタイプのスタンドを用意してあげると良いでしょう。
飲み水は給水ボトルタイプが衛生的で便利です。
たくさんお水を飲む子には、食事中などたくさんお水を飲ませたい時だけ食器に注いだお水を用意してあげて、普段は給水ボトルを常備しておけばOKです。
フード用 |
飲み水用 |
【参考】食器・給水器のご紹介サイト
トイレシーツ(ペットシート)
室内で飼育する際にトイレスペースに敷いて使います。
トイレトレーニング中はおしっこをしてもすぐにそのトイレシーツを捨ててしまわずに、あえて臭いの付いたトイレシーツをそのまま置いておくと次も成功し易くなります。
もし臭いが気になる場合は、炭や緑茶などが配合された消臭タイプを使ってみると良いでしょう。
シーツをグチャグチャに噛みちぎって遊んでしまうワンちゃんにはシーツを固定するトレーが便利ですが、トイレトレーニングが完了していない子犬のハウスの中に置いてしまうと寝床と勘違いしてトレーの上で寝てしまう子が多いので様子を見ながら使用していきましょう。
トイレシーツ |
シーツ固定用トレー |
【参考】トイレグッズのご紹介サイト
寝床(ベッド・マット等)
トイレトレーニング中の子犬にはベッドやマットが寝床とトイレを区別させるためのアイテムとしても役立ちます。
必ずしも既製品を用意する必要はありませんが、古くなった毛布やタオルはほつれた糸くずを誤って飲み込んでしまう恐れがありますので注意しましょう。
冬の寒い時期にペット用の保温マットを併用する場合は、保温マットが収まるサイズのベッドを選びましょう。
夏の暑い時期は熱がこもり易い布製のベッドを避けるようになりますので、クールダウン効果があるクールマット等を用意してあげると良いでしょう。
ベッド |
【参考】ペット用ベッド・マットのご紹介サイト
必要に応じて用意すべきもの
高カロリー栄養剤
多くのブリーダーさんが使用している練り状の犬猫用栄養フード。
各社からさまざまな高カロリー栄養剤が販売されていますが、『ニュートリスタット』という商品が一番のシェアを誇る定番品です。
年齢を問わず与えられ、食欲不振時や小型犬の子犬に多く見られる低血糖症状の予防には欠かせないものなので手元に用意しておくと安心出来る一品です。
特にお迎え頂く子犬が小型犬の場合は必ず1本用意しておくことをおすすめします。
また、激しい運動後の疲労回復剤としての使用や、乗り物に乗せる直前など食事を控えたい時のエネルギー補給としての使用など多くの用途に使えます。
ニュートリスタット |
【参考】ニュートリスタットのご紹介サイト
補助食品(子犬用粉ミルク・肉缶詰フード等)
子犬を迎える直前まで食べさせていた場合は用意しておきましょう。
ただし、与え過ぎは偏食の助長や軟便の原因となり得ますので、食べ具合に応じて徐々に割合を減らし、最終的にはドライフード中心の食事に切り替えましょう。
お迎えの時点でドッグフードのみの食事に慣れている子にあえて与える必要はありません。
犬用ミルク |
トッピング用フード |
【参考】ペット用補助食品のご紹介サイト
デンタルケアグッズ
まだ永久歯に生え変わっていない(乳歯の状態の)子犬に歯みがきはあまり重要ではありませんが、子犬の時期から歯みがき(お口の中に人の指を入れる歯みがきの真似ごとでもOK)の習慣を付けておけば、歯みがきに対する抵抗感をより軽減することが出来ます。
歯みがきは人間と同様に歯ブラシを使う方法もありますが、柄の部分やブラシで歯茎を傷めてしまうこともあるので指にはめて磨くフィンガータイプや歯みがきシートがおすすめで、飼い主さんの指にガーゼを巻いて磨いてあげるだけでもじゅうぶん効果が得られます。
また、補助的なグッズとしてデンタルケア用のガムやおもちゃも歯垢除去やストレス解消に役立ちます。(犬用ガムの多くは生後6ヶ月齢以上のワンちゃん用なのでご注意ください)
ドライフード以外の食べ物を与えている場合は、こまめに歯のお手入れをしてあげるよう心掛けましょう。
歯みがきグッズ |
デンタルケア用おもちゃ |
ガム |
【参考】デンタルグッズのご紹介サイト
グルーミンググッズ(シャンプー・ブラシ等)
日頃からこまめにブラッシングをするだけでも、汚れや臭いを抑えることができます。
毛のゴワゴワや抜け毛が気になる場合はスリッカーブラシを使うと毛並が整い、抜け毛が取れてキレイになります。
ブラシ自体もしくはピンの部分がゴム製やシリコン製のラバーブラシはマッサージ効果が得られ、むだ毛除去やシャンプーの泡立てにも便利です。
子犬をシャンプーする際には良質で低刺激性の子犬用を使いましょう。
ブラシ |
シャンプー・リンス |
【参考】グルーミンググッズのご紹介サイト
キャリーケース
お迎え直後の(特に混合ワクチン未接種の)子犬を動物病院に連れて行く際に、他のワンちゃんとの接触を避けるためになるべくキャリーケースを使いましょう。
また、車でお出かけする際に子犬を座席の上に乗せただけの状態では危険なので、車内ではキャリーケースを使うようにしましょう。
中型犬や大型犬の場合、成犬時のサイズを想定してキャリーケースを用意してしまうと子犬には大き過ぎる場合がありますので、一時期の使用と割り切って安価なもので構いませんので体格に合ったものを用意してあげましょう。
広めのハウスをお使いの場合は、ハウスの中にキャリーケースを置いてクレートとして使うと良いでしょう。
キャリーバッグタイプ |
クレートタイプ |
【参考】キャリーケースのご紹介サイト
季節用品(ペット用保温マット・クールボード)
秋が終わる頃からまだ肌寒さが残る春にかけて子犬を迎える場合は保温マットが必要と考えましょう。(成犬であればほぼ不要)
お住まいの地域や犬種によって異なりますが、小型犬全般や中型~大型犬で短毛種の場合は必需品です。(春になると店頭の在庫が無くなってきますので注意しましょう)
人間用の保温グッズ(特に使い捨てカイロや温めるカイロ)はペットに適した温度を保てないことと、誤飲・誤食の危険性が懸念されることからペットには不向きと言えるので、必ずペット専用品を用意してあげましょう。
子犬に用意するペット用保温マットは電気を使うタイプが無難(ほとんどがサーモスタットで母犬の体温に近い状態を保つよう設計されているため)で、なおかつマットの上とマットを置いていない部分を自由に行き来出来る状態が理想的です。
犬種や飼育環境によっても異なりますが、エアコンのみの保温は私たち人間よりも低い位置(床面)で過ごす子犬にとって必ずしも充分な保温が出来るとは限らず、床暖房のみの保温は退避するスペースが無いことと子犬が適温と感じる温度設定が出来るとは限りませんのでいずれも注意が必要です。
夏の暑い時期は寝床に熱がこもりますので、クールダウン用のクールマットやクールボードを用意してあげると良いでしょう。
保温マット |
クールマット |